TANP Blog

株式会社Graciaが運営するギフトEC「TANP」の開発ブログです。

【エンジニア】サブスクリプションサービス「TANP BOX」の開発について

この記事は最終更新から時間が経過しているため、最新の情報と内容が異なる可能性があります。

 

こんにちは、Graciaのエンジニアの船先です。
今年の5月、TANPの新規事業としてセルフギフトがテーマのサブスクリプションサービス「TANP BOX」をリリースしましたが、今回は社内でも初の取り組みであるサブスクリプションサービスについて、立ち上げる際に取り組んだことを開発視点でお話しようかなと思います。

gra-cia.co.jp

開発チームで行ったこと

今回、サブスクリプションサービスを提供するにあたり、大きく下記のような対応を行いました。

  • 定期購入に関する処理の実装
    • 定期決済のバッチ処理の実装
    • 配送方法や決済方法に関する制限の追加
  • 定期購入用の利用規約の新設
  • LPの作成

サブスクリプションのプロジェクト自体は今年の2月頃から話が持ち上がり、1ヶ月程度の開発期間を含むトータル3ヶ月程度でリリースまで行いました。次項にも取り上げているのですが、今回は社内初の新規事業、サブスクリプションへの初トライということもあり、各部署の通常オペレーションを崩さずスモールスタートすることに注力しており、同時購入や配送方法、決済方法に関して一部制限を入れることでそれを実現しています。

既存オペレーションとの融合

Graciaは自社で倉庫を抱えており、在庫の管理やギフト加工などの物流オペレーションも自社で行っていますが、今回サービスをスモールスタートする為に全員が意識していたことは、「どのようにすれば通常のオペレーションを崩さず、サブスクリプション機能を実現させられるか」という点でした。

肝になるのは通常購入と同様、商品情報や受注情報が管理できることです。決済処理については代行会社側に用意されている定期購入用の決済システムではなく、通常購入で利用している決済システムに乗せることで、会計上の処理、MD部門での商品管理、ロジスティクス部門での発送オペレーション等々、商品管理や配送の流れを変えることなく定期購入を実現しました。

各部門の業務を肥大化させずに新しい取り組みにチャレンジできる柔軟性は、社内に一連のシステムとオペレーションを持っているからこその強みでもあります。

システム化の線引きとドメインへの理解

サブスクリプションは当初、一部の作業を手作業で対応することで開発期間を短縮し、早くリリースさせようという話も上がっていました。しかしながら、本来システム化が可能な作業を手作業で残したままスケールを狙うのは現実的ではないですし、オペレーションメンバーへの負担もかかります。結果としてはシステム化の方針となりましたが、限られた時間の中でより大きな成果を狙うために、事業部門・開発部門の双方から忌憚無く意見が出てくる文化はGraciaの良いところだなと思います。

 

また、今回の開発では事前の設計で一部網羅できていない箇所もあり、一部に関しては開発が走り始めてから仕様の調整に戻るなど、苦戦する場面もありました。イメージとしては下記のような部分です。

 

  • ポイント、クーポン使用可否について
    TANPでは初回購入クーポンなど様々なクーポンを提供しているが、TANP BOXの2回目以降の購入でどのような制限を入れるべきか。

  • お支払い方法の途中変更について
    継続購入中のお客様が途中でお支払い方法を変更したい場合、どのような方法を提供できるか。

  • 決済完了後のお届け先変更について
    購入が確定したタイミング(決済処理されたタイミング)から実際のお届け日までの期間にお届け先が変更となった場合、どのような方法を提供できるか。

  • 支払い失敗時のハンドリングについて
    クレジットカードの上限に達している場合など、継続購入時の支払いが失敗した場合、どのような対応をさせていただけるか。 

  • 解約タイミングと次月決済可否について
    次回分の購入をキャンセルする場合、どの程度の工数が発生するか、何日前までの解約処理(解約申請)で対応が可能か。

 

本来は開発に着手する前に整理されていることがベストですが、限られた時間の中で、複数の課題に対してスムーズにプロジェクトメンバー間での理解を深めるため、今回はフローチャートを大いに活用しました。

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イメージ

 

さらに、事業部メンバーの協力も得て「事業部メンバーの頭の中にある、ぼんやりした今後のイメージ」についてヒアリングも入念に行いました。このようなヒアリングを経て、ある程度今後の仕様変更や事業の展開も織り込んだ設計にすることができています。

多くのメンバーを巻き込んで将来の可能性まで詰め、開発に織り込む、という動き方は「言われた仕様を実現する」だけの環境ではなかなか難しいこともありますし、心からサービスのことを考えているメンバーが集まっているんだな、と感じる場面でもあります。気がかりや不透明な部分を解消することで開発側でも納得感を持ちながら業務ができますし、サービスへの理解が深まることで、愛着や思い入れを醸成することにも繋がっているのかなと思っています。

まとめ

今回は新規事業への挑戦、ということで網羅しなければならない範囲も広く、大変な場面もありましたが、今後のアップデートも含め「展開が楽しみなサブスクリプションサービス」になっています。テックリードを含めエンジニアはまだまだ募集しておりますので、少しでも興味を持っていただけた方はGraciaの各種募集記事から是非ご連絡ください!

これまでの経験をフルに活用いただける環境です。お待ちしております!

 

エンジニア採用サイト:https://gra-cia.co.jp/engineer

Gracia Twitter:https://twitter.com/gracia_tanp

募集職種一覧:https://gra-cia.co.jp/careers

 

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