こんにちは、GraciaのCTOの林です。今回はTANPにおけるメール配信とログの活用について書こうと思います。
TANPからのメール配信について
TANPから配信されるメールには、購入完了などの特定のトリガーによりシステムから配信される「トランザクションメール」と、配信対象者や内容などを柔軟に変更した上で配信される「マーケティングメール」の大きく2種があります。
TANPではマーケティングメールとして、キャンペーンのご案内やサービスの運営状況に関する大切なお知らせ、イベントのリマインドやお客様の行動履歴に基づいたおすすめ商品など様々な内容を配信しています。
[配信メール例]
- 記念日リマインドメール(お客様が登録した記念日に基づき配信するメール)
- お気に入り商品の再入荷お知らせメール
- カートに残っている商品をお知らせするメール
- キャンペーンのご案内メール
- サービスの運営に関するメール など
TANPのメール送信にはSendGridを使用しており、マーケティングメールのうち全体に向けたメールはSendGridの管理画面上から送信しています。TANPサービス側で保有しているデータ(カート内情報や登録された記念日など)に基づき対象者や内容を変更した上で送信を行う場合、TANPのシステム側で用意しているバッチ処理からSendGridに対して送信のリクエストを送ることで特定のお客様に向けたメール配信を実現しています。
SendGridのアクティビティログについて
SendGridでは、メール開封の有無やURLのクリック状況など様々なアクティビティを計測することができ、おおよその内容は管理画面からも確認することが可能ですが、管理画面から確認できる情報は限られており、分析のための集計やフィルタリングも自由に行うことが出来ません。
TANPではデータ基盤にBigQueryを使用しており、サービスに関連するデータ(個人情報がマスキングされた本番DBのデータ、Web・iOS・Androidそれぞれで配信しているイベントログなど)を一元管理していますが、SendGridに関してもアクティビティデータをBigQueryへ流し込むことで柔軟な分析ができるよう対応しています。具体的には、GCPのApp EngineでSendGridからのWebhookを受け取り、App EngineからBigQueryへinsertする、という流れです。
データ基盤全体の流れとしては以下のようなイメージです。
ログの活用による配信の改善について
SendGridのアクティビティデータをBigQueryに流し込むことで、他のデータソースとの突合やRedashを通じたデータの可視化が可能になり、例えば以下のようなメール配信の改善に繋げることが出来ています。
- 到達率の改善
- メールが届かない原因の調査
- @以下のアドレスに打ち間違い等があり送信できないアドレスを配信対象から除外する。
- 過去の開封状況などを集計し、エンゲージメントがないお客様を送信対象から外す。
- メールが届かない原因の調査
- 開封率の改善
- 上記同様、過去のアクティビティを集計し、コンテンツ内容や配信タイミングを調整する。
まとめ
今回はTANPのメール配信とログの活用についてご紹介しました。メール配信という取り組み自体は多くのサービスが行なっているものではありますが、ギフトではそれぞれのお客様に求めるタイミングがあり、内容を含めお客様のニーズを柔軟に汲み取っていくことが更に重要となっていきます。TANPには、今後サービス全体を通してよりレコメンドの質を向上させていく構想がありますが、メール配信に関してもそれらの改善が反映されていくようにしたいと考えています。
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