こんにちは、Graciaのプロダクト部・エンジニアの今井です。今回は7月の初旬にリリースした「社外商流との連携」部分のWMS開発についてお話しようかなと思います。
社外商流との連携というとあまりピンとこないかもしれませんが、簡単に表現すると「TANP以外のECサービスとの連携」をシステム化し、オペレーションを簡易にするものになります。
これまでのオペレーション
GraciaではLINEギフトを始めとする「TANP以外のECサービス(外部サービス)」と連携したギフトの販売も行なっていますが、外部サービスとの連携の中で発生した受注情報は、これまで完全にはTANPのWMSとはシステム連携されておらず、一部目視や手動でのオペレーションを行うことで実現していました。具体的には下記のようなイメージです。
[旧オペレーション例]
- 外部サービスの管理画面にて受注情報を表示し、CSVでエクスポートする。
- Graciaが利用する配送業者の管理画面にて、1の受注情報CSVを元に伝票番号や送り状を発行。
- 再度外部サービスの管理画面を参照し、受注情報を印刷し1注文ごとにカット。それを元にピッキングや梱包作業を開始する。
受注情報は1注文1行程度に表示され、印刷→カットすることで作業指示書の役割を果たしている。
上記は一部ですが、複数の管理画面を担当者が手動オペレーションで繋いでいく作業が発生しており、在庫情報も自動連携されていなかったため、需要予測を行なった上で別枠に在庫を確保しておく対応等が必要となっていました。
今回の開発内容
上記を受け、特にボリュームが大きく、APIなど連携に必要なパーツが揃っているLINEギフトをベースに、TANP側のWMSとシームレスに連携できるよう開発を行いました。具体的に行なったこと、また現在取り組みを進めている開発はデータ周りの設計を含め、大きく下記の2つです。
- LINEギフト上の「受注データ」とTANP WMS上の「出荷データ」の連携
→通常出荷とのオペレーションの共通化 - LINEギフト上の「在庫情報」とTANP WMS上の「在庫情報」の連携
→作業指示書の発行やピッキングオペレーションの共通化
現在1まで対応完了、2について開発中。
これまで他社ECサービスを通した注文への対応は通常のオペレーションとは異なる手順を踏む必要があり、さらに目視や手動でのオペレーションを含むため属人性の高い業務となってしまっていましたが、1の対応を行い、既にシステム化されている通常発送とオペレーションが共通化されたことにより、より多くのメンバーに学習コストを下げて担当いただけるようになってきました。
また、現在進めている2以降の取り組みを含め、関連作業の多くがシステム化されることで、起こり得る人為的なミスを事前に防ぎ、作業工数の削減にも繋げることができると考えています。今回の改修ではLINEギフトの出荷作業についてデイリー約15分程度の短縮を実現していますが、特に繁忙期など、分単位で稼働するロジスティクスオペレーションの15分はとても貴重な時間で、Graciaではこのような細かな改善を積み重ねることで1日数千件の発送にも耐えられるオペレーション体制を構築しています。
まとめ
今回はLINEギフトとTANP WMSとの連携部分にフォーカスして開発を行いましたが、今後はこれらの仕組みをさらに改善し、多様なサービスと簡易に連携できるような機能にアップグレードしていくことを検討しています。TANPの独自ECだけでなく、それぞれのお客様が日頃利用しているサービスと連携していくことで、より利便性の高いギフトECサービスが提供できるよう開発を進めていますので、楽しみにしていただけたら嬉しいです。
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編集:広報