こんにちは、 タンプのCTOの林 です。
先日会社全体のバリューのリニューアルを行ったのですが、今回はそのバリューリニューアルの背景とエンジニア組織におけるバリュー体現の話を書きたいと思います。
リニューアル前とリニューアル後のバリューはこちら↓

プレスリリースはこちら↓
以前のバリューについて
先ほどの画像にも記載しましたが、リニューアル前のバリューは以下の3つでした。
- Be Heartful
- 素直で豊かな心を持って、それぞれの多様性を尊重しよう。
- Think Forward
- 主体者として常に前を向き、ロジカルに探求しよう。
- Challenge Professionally
- プロとして責任を持ち、結果を求め挑戦し続けよう。
当時のバリューを制定した背景についてはこちら↓
上記のバリューは2019年に制定したものなので、今回リニューアルするまでの約5年間は上記のバリューを掲げて会社を運営してきたのですが、会社や組織が成長して状況が変わってきた中で、上記バリューにおいていくつか課題感を感じるようになりました。
ざっくりとした課題感としては以下のような点がありました。
- 日本語含めて曖昧な表現になっているため、人によって解釈にズレが生じてしまう(意思決定やコミュニケーションがずれてしまう場面がある)
- ex.
- 多様性とは何を指している?
- 主体者・前を向いてとはどういう意味?
- プロの定義とは?
- ex.
- 事業や会社の成長のために必要とされる行動が変わってきている
- ex.
- 当時は主体性やロジカルを特に重要視していたが、現状は他にももっと重要な要素があるかもしれない
- ex.
このような課題感を解決するために、バリューのリニューアルを行うことを決めて進めていきました。
バリューリニューアルの進め方について
バリューリニューアルの大きな流れとしては、
- 現状のバリューの認識を確認するためのワークショップの実施
- 経営陣によるバリュー案の作成
- バリュー案に対するフィードバックを集めるためのワークショップの実施
- 新しいバリューの確定
という流れで進めていきました。
現状のバリューの認識を確認するためのワークショップの実施
まず、現時点のバリューについて社員の方々がどういう認識を持っているかを把握するために、社員全員でワークショップを行いました。
ワークショップの中では、
- そもそもバリューとは何か、なぜバリューが大事なのか
- バリューがあってよかったこと、困ったことは何か
- 各バリューについてどういう認識を持っているか
を議論し、現状の社員の方々のバリューに対する認識や組織の強み・弱みを組織で共有していきました。

ワークショップのファシリテーターには弊社の投資家である坂本さんにお願いさせていただきました。ありがとうございました🙇♀️
経営陣によるバリュー案の作成
現状認識のワークショップを経て、経営陣でバリューのリニューアル案の作成に入りました。
まず初めに、今回のバリューリニューアルで達成したいことを言語化し、以下のように整理しました。
- 会社・事業を伸ばす上で必要なスタンスが明確化されていること(ミッション達成のためのバリューであるという認識)
- シンプルかつ具体的なメッセージになっていることで、同じイメージでバリューが浸透し、日々のコミュニケーションや意思決定に生かすことができること
- 今回設定するバリューはMECEである必要はなく、組織として優先順位が高いものになっていること
特に一点目の「会社・事業を伸ばす上で必要なスタンス」という点を意識して、今後事業を伸ばすために必要なことは何かという部分を議論して、組織として優先度高く重要視したい点を言語化していきました。
また、全員が同じイメージを持てるように、各バリューごとにOK・NG事例も箇条書きで定義することで、このバリューを体現している・体現していないとはどういうことなのかを理解しやすいようにしました。
バリュー案に対するフィードバックを集めるためのワークショップの実施
上記で作成したバリューのリニューアル案とそのOK・NG事例に対して、社員の方からフィードバックを頂くワークショップを行いました。
ワークショップの中では、
- バリュー案に対する疑問点や意見
- OK、NG事例についての深掘り
- ex. 普段仕事をしている中でこれもOK・NG事例に入りそう?など
を議論し、経営陣で作成したリニューアル案をブラッシュアップしていきました。
新しいバリューの確定
ワークショップを通じて頂いた意見をもとに、最終的には経営陣で新しいバリューを確定し、全社に説明会を行いました。
新しいバリューについて
冒頭の画像にも載せましたが、最終的に新しいバリューは以下の3つに決定しました。
- 謙虚、尊敬、信頼
- 心理的安全性の高い組織を築くために、社内・お客様・取引先などすべての人に対して、謙虚・尊敬・信頼の精神を持って接しよう。
- ファクトの探求
- 意思決定の精度と速度を高めるために、定量・定性の両面で、最大限ファクトを集める努力をしよう。
- 仕組みで解決
- 事業と組織を拡大させるために、仕組み・制度・ルールによる課題の解決を目指そう。
これらのバリューについて、特にエンジニア組織においてバリューの体現ができているのではないかと感じる場面をいくつかご紹介できればと思います。
エンジニア組織におけるバリューの体現
謙虚、尊敬、信頼
GitHub上でのレビュー
弊社ではGitHub上でお互いにコードレビューを行う文化があるのですが、レビューを行う際には、レビュー対象のコードに対して謙虚な姿勢で接し、相手の努力を尊重しながら建設的な議論を行えるように気をつけています。例えば、「ここはこう改善できるかもしれませんが、どう思いますか?」というように、提案型のコメントを心がけることで、相手の意見も尊重しつつより良いコードを目指します。

Slackでのテキストコミュニケーション
弊社のエンジニア組織は基本的にはフルリモートでの勤務を行なっているため、Slackでのテキストコミュニケーションが多いのですが、このテキストコミュニケーションにおいても「謙虚、尊敬、信頼」を重要視しています。質問や依頼をする際には、相手の状況や受け取り方を考慮し、丁寧な言葉遣いを心がけるだけでなく、感謝の言葉やポジティブなフィードバックを積極的に送り合うことで、信頼関係を築き、心理的安全性の高い環境を目指しています。
エンジニアチームの働き方についてはこちら↓
ファクトの探求
スプリントレビューの実施
弊社ではスクラム開発においてスプリントレビューを行なっており、開発チームが行った成果をステークホルダーと一緒に確認して改善点を議論しています。また、過去にリリースした施策に対して、定量的・定性的なファクトをもとに施策の評価を行い、次の仮説の立案に繋げています。

Four Keysの運用
弊社ではエンジニアの組織目標としてFourKeysを導入しており、組織の状態も定量化して可視化することで、必要なアクションを迅速に行なっています。

Four Keysについて具体的にはこちら↓
仕組みで解決
ポストモーテム
弊社では、システム的なインシデントが発生してしまった際に、ポストモーテムを書いて全員で振り返るということを行なっています。ポストモーテムでは、人ではなくプロセスと技術に焦点をあてるということを重要視しており、問題の原因を深く掘り下げ、仕組みで解決できるよう再発防止策を具体的に策定しています。このプロセスを通じて、同じ過ちを繰り返さないための仕組みを作り上げ、組織とサービスの改善を目指しています。

まとめ
今回は弊社のバリューリニューアルについてご紹介しました。新しいバリューを体現しながら、より良いエンジニア組織を一緒に目指していく仲間を募集中です!
少しでも興味を持っていただけた方はお気軽にご連絡ください!
- CTO林のTwitter:https://twitter.com/takumin513
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